THE WALKING SOCIETY Issue Nº16 - Menorca
「CAMPER(カンペール)」はカルチャー的アプローチのブランドキャンペーン「The Walking Society」第16号を公開。最新号の舞台は、スペイン・バレアレス諸島のメノルカ島です。カンペールのクリエイティブディレクターAchilles Ion Gabriel(アキレス・イオン・ガブリエル)監修のもとで、ユネスコ生物圏保護区に指定されたこの島に住むクリエイティブな人々に会い、古代の巨人たちの物語を伝える巨石遺跡を探訪します。
「The Walking Society」とは
2001年に雑誌“マガログ”として創刊された“The Walking Society”は、カンペールの故郷であるスペイン・マヨルカ島をテーマに始まりました。地中海のさまざまな地域を対象としたオリジナルのシリーズは、2005年に一旦終了するまで、4年間で8回の発行が行われました。2020年より再創刊され、マヨルカ、シチリア、キプロスなど地中海を象徴する都市を舞台に、風景写真や言葉を通してその文化・社会・コミュニティを、マガジン以外でも広告や店内ヴィジュアル、ショッピングバッグなどを通して伝えてきました。本キャンペーンは「シューズ」というモノの提供だけでなく、「歩く」というエクスペリエンスを人々に提供。”Walk, Don’t Run.”(歩こう。走らずに。)には、「時代に流されず、忙しい日常からスローダウンし、自分らしい生き方を見つめ直してみよう」と言うメッセージが込められています。
ブランドキャンペーンの歴史
1号 マヨルカ島(スペイン) / 2号 モロッコ / 3号 フランス / 4号 ギリシャ / 5号 イタリア / 6号 エジプト / 7号 バルセロナ(スペイン)/ 8号 マルセイユ(フランス)/ 9号 マヨルカ島(スペイン)/ 10号 シチリア島(イタリア)/ 11号 キプロス島 / 12号 コルシカ島(フランス、イタリア)/ 13号 イドラ島(ギリシャ)/ 14号 クルク島(クロアチア)/ 15号 イビサ島(スペイン)
「The Walking Society」第16号では、バレアレス諸島で2番目に大きな島<メノルカ島>を訪ねます。約1000種の植物が生えている豊かな自然が一番の見どころで、メノルカ島の700平方キロメートルすべてが1993年にユネスコの生物圏保護区に指定されました。
メノルカ島は、バレアレス諸島の仲間とは大きく異なる歴史があり、典型的な地中海の街とは違い、イギリスに属していた痕跡が感じられる折衷的な建築物が象徴的です。そして島の西端にある古都シウタデラには、その周囲に紀元前2000年以降の遺跡が多く見られます。なかでもリシカ採石場の跡地にある特徴的な迷路は、野外博物館として今でも残されています。この島には地中海を漂うような控えめな静けさがあり、創造的、文化的に多くのことが起こっています。毎年夏には、堂々たる黒馬が主役のお祭りが島を熱狂の渦に巻き込み、地元で作られたジンもたくさん飲まれます。日本ではあまりなじみのないメノルカ島はどこからも遠く感じるかもしれませんが、自然・文化遺産・アートや島に住むクリエイティブな人々に溢れています。
Omar Sosa
インテリア雑誌「Apartamento」の共同設立者
Omar Sosaはバルセロナ生まれで、30代になるまでこの地で過ごしました。ニューヨークでの5年間の駐在を含め、しばらく遠くを旅した後、自然と地中海に呼び寄せられました。多才な彼は、さまざまな役割をこなしています。
2008年にNacho AlegreとMarco Velardiとともに創刊したカルト雑誌があり、最近ではデザインブランドBD Barcelonaのアーティスティック・ディレクターに就任し、ワインクラブ「ナチュラル・ワイン・カンパニー」を立ち上げました。
Omarの “密かな楽しみ”は、地元のバーでローカル新聞を読むこと。このような“伝統的な”メディアへの審美眼は、「Apartamento」の確固たる印刷物としてのアイデンティティや、彼の父親がかつて百科事典を売っていたという事実(Omar家がメノルカ島に来たそもそもの理由)と一致しています。
Bettina Calderazzo and Matt Weston
展示スペース兼レジデンス「Etesian gallery」の共同設立者
西海岸にあるメノルカ島第2の都市のシウタデラ。その旧市街の中心に「Etesian gallery」があります。そこには、地下の洞窟や、かつて近くの港で侵略者を見張る見張り台として使われていた櫓など、3つの異なる空間があります。
共同設立者のBettina CalderazzoとMatt Westonは、パリで出会い、Bettinaがアートディレクターとして長期間働いた後、ロンドンに移住、ジュエリーデザイナーのMattが自身のブランドを立ち上げました。しかし、オーストラリア系イタリア人のBettinaは、南半球のビーチライフとアマルフィ海岸の夏を懐かしみ、ロンドンからイビサに移住したマットは、もっとシンプルな生活に憧れていました。
現在、夫妻は国内外のアーティストの展覧会を企画し、創造的な自由とコラボレーションを促進する没入型ライブ・アーティストのアトリエを併設しており、休みの日には、海、ビーチ、食事、地元の文化を満喫しています。
Quarantine Events
デジタル・デトックスを促す独創的なクリエイティブ・プロジェクト
Quarantine Eventsはユニークなアート体験を提供します。選び抜かれたアーティストが、かつての隔離病院に「隔離」され、テクノロジーを使わずに創作活動を行います。
“隔離”は病弱な人のためのものではありません。Carles Gomila, Joan Taltavull, Itziar LeceaとDarren Greenの発案により、アーティストたちはマオ沖のイラ・デ・ラッツェレにボートで向かいます。この小島はかつて半島の一部だったものの、18世紀から19世紀にかけて伝染病の疑いのある人々(推定40万人)を隔離するために隣接する土地が破壊されました。当時はいわゆる“衛生刑務所”で、現在はクリエーター兼ディレクターのカルレスが「煉獄」と表現する、一風変わったアート体験の場となっています。
2023年の第1回目では、生活から遮断され、さらに携帯電話からも遮断されても大丈夫なアーティストが厳しい選考を経て選ばれました。その結果、外部からの影響がないおかげで、解放感、人間同士のつながり、独創性が促され、啓発的なものとなりました。
キャンペーンムービー&オンラインマガジン
【キャンペーンショッパー】
4月3日(水)より、お買い上げのお客様には、
ブランドキャンペーンショッパーにて商品をお渡し致します。
※一部店舗は除きます。
※キャンペーン限定ショッパーの為、なくなり次第終了となります。
Edition & Creation: Alla Carta Studio
Brand Creative Director: Achilles Ion Gabriel
Brand Director: Gloria Rodríguez
MAGAZINE
Photography: Valentin B Giacobetti
Copywriting: Davide Coppo
Styling: Francesca Izzi
Illustrations: Angela Kirkwood
Production: Hotel Production
VIDEO
Director: Fele La Franca
Dop: Andrea Nocifora
Music: Too Young
Editing: Fele La Franca
Editing Assistant: Roberta Netto
SPECIAL THANKS TO
Maria Barceló Pons
Chimera Sleepwear
Cristine Bedfor Hotel
Hauser & Wirth
Lessico Familiare
Miguel Ángel Martorell Mancebo Álvar Ortega Alonso
Asja Piombino Olivier Simille Spaccio Maglieria Via Piave 33